座敷わらしのしのぶちゃん♪
「すまない。こうでもしないと防ぎようがないと思った」


会長は棺桶から出るとゆっくりと話し出した


「私は誠之介に後を継いでもらいたいとずっと願っていた。けれど、それは自分のエゴだと理解している。ただ、一度きちんとお前の本心を聞きたかったんだ」


「親父…」


「けれど、お前は後妻に気を使い成人前に家を飛び出しただろう?普通に呼び戻す事はできんと思った、こうでもしない限りお前はここには来ないと思ったからな」


「今さら戻ってきてすんなり跡取りと言うのは随分と勝手では?それにこの書類に…」


と愛人の男が言う


「書類、書類と言うがそれは私が書いたものではない。私が死んだと思った君が書き換えたものじゃないか。本物をお願いします、ヒトダさん」


黙って聞いていた、社長が厳重に封をされた書類を差し出した


「こちらです」


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