A-YA-KA-SHI☆バスター!!
「三人でコソコソしてないで、試食してよ」


 満足そうな笑顔で“それ”を勧める彩。
 三人はそれぞれスプーンを持ち、恐る恐る口にする。


「ねぇねぇ、どう?」
「なんだこれ・・・」
「なぁ彩、やっぱりイチゴジャムとママレードをぐちゃぐちゃに混ぜるはやめた方が・・・」
「なんだよーせっかく気合い入れて作ったのに」
「確かに色合いは綺麗に見えるけどね・・・」


 一体どういう材料を使ったのか、微妙に虹色に見えるのが不思議でならない。
 だが、大不評のなか、美樹だけはじっと考え込んでいる。
 虹色パフェの、ある一角をスプーンでつつきながら。


「どうしたの、美樹ちゃん?」


 悠が言った。
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