Realtime:kiss
真っ赤になって、私を睨み付ける二人に、「ごめぇん」としか言えない私。


「罰として、此処は奈緒の奢りという事で!」

「ちょ・・「おっ、いいねぇ、さっすが頭の回転早いねぇ、陽子!」

有り得ない、信じられない!
給料日、三日前なんですけど・・・


先行ってるよと、二人は軽やかな足取りで店を後にする。


残された私は伝票を一睨みして、溜め息ついて、仕方ないなぁと重い腰を上げ、レジに向かう。



レジにはリーマン風の男性四人組が支払いをしていた。

一人ずつの支払いみたいで、少し時間がかかってた。
早くしてよ、全く!と、心の中で毒づいてみたり・・・



ふと視線を感じ、顔を上げると、前の四人組の一人が、私の全身を舐めるように見ていたのだ。



っ!!!!!!!



「なっ、何ですか?」

私は声を荒げてその男性に言った。

「アンタ、なおって言うんだな。
うん、超イケてはないけど、まぁまぁなんじゃねぇ?まっ、頑張れよ」


そう言って、私のお尻をペロンと、撫でた・・・





きっ、きゃああぁああぁぁぁああああ!!……………





これがコイツとの、史上最悪の出会いであった。









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