君を見つける方法

第2Q.一雫の運命と願い

教室に入ると…

レンくんの姿はなかった。
佳奈も…いないー…

多分…今日は部活来ないだろうな…

なんか…複雑。

………あっ!もしかして!!
私はレンくんを探しに
行った。

あまり遠くないし、

すぐその場所に到着した。
「佳奈……ゴメン。」
「なんで?……どうして嘘ついたの?私…てっきりあのことだと……だから "部活来て"って言ってるのに……」
「ゴメン…理由は……まだ言えない。」
そこには、レンくんと佳奈がいた。
"あの事"ってなんだろう?すると佳奈が立ち上がった。
「私はっ!!レンには悪いけど、言っちゃダメって言われたけど、みんなに協力してもらって、24日にお別れ会を開くって決めたのよ!!みんな24日までまだまだなのにもう準備して、喜ばせようとしてたのよ!それなのに…嘘なんて……。」


え?滝川くん、

お引っ越しするの?

嘘…でしょ?

「最低。」

佳奈が低い声で言い

その場を去った。

と言って、走っていった。…よかった。
きずかれなかった。
って思ってたら、



「おーい!!お嬢さん、何やってんだ?」

「えっ!?」


バレた!やばい!と思って後ろを見たら……



「……うわっ!!」


レン君がすぐ後ろにいた。


「いやいや、驚くのはこっちの方だわっ!!」


バツ悪そうに笑って
答えるレン君。



「レン君……」

「ん?」

「無理しないで。」

「そ、そんな!!やめ、やめろよ!無理なんかして、してねぇよ!」


嘘つくのヘタすぎ。



「なにがあるかしらないけど、1人で抱えこまないで…見てて、苦しい。
辛かったら、泣いていいんだよ?」

優しく微笑んでレンくん
を見る。



「っ!!………」

レンくんが…苦しそうな顔してる。

見てるだけで

胸が痛い。

今日会ったばっかりなのに…なんだろ?この気持ち。

胸が苦しいよ。



「…お願い。無理だけはしないで、1人で抱えこまないでよ……」

「………………ろ。」

とても、小さな声で、

消えてしまいそうな

くらいうすくてよわい声
だった。

「っ!!…泣いてなにがおこんだよっ!!」

いきなり怒鳴るレンくんにビックリした。

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