抱きしめたい
凛の後ろに立ったものの、俺の存在に気付く気配もなく仕方なく声を掛けた。


「凛。」


振り向いた凛は全くのスッピンだった。
こんな時間にバッチリ化粧して部屋着でコンビニって方がおかしいけど…


普段薄化粧の凛とは殆どと言っていい程変わらない。
その綺麗過ぎるスッピンに俺はドキドキした。


「こんな早い時間に何やってんの?」


大丈夫だよな・・・いつもの俺だよな・・・


いくつか会話を交わし、店内をぶらつく。


別にこれっといって買う物もなくミルクティーだけ買った。

イヤ…買ってもらった。


俺の持っていたミルクティーを見て凛は笑った。



その笑顔に
またドキドキした。



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