涙恋~片思い恋愛〜
俺が話しかけると、女子たちの黄色のような声が聞こえる。

白鳥も、人気なんだよな。

涼太もだけど。


お前らに、話しかけてるんじゃねぇよっ!!

って、あの女どもに言ってやりたい。


美奈が、ああやって騒いでくれたらいいのにーー...

そう思いながら、美奈を探すと、俺の近くにいた。


美奈は、白鳥と俺を見つめながら、泣きそうな顔をしている。

やっぱり、涼太のことが好きなんじゃねぇのー...?


だけど、もうひるまない。

俺は、この思いを貫く。



「5時に、校舎裏に来い。」


俺は、その一言を投げやりのようにって、教室を後にした。

あいつ、人の約束を守るぐらいの礼儀、あるよな。
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