涙恋~片思い恋愛〜
「なんで、いつも拓真ばっかなんだよ!!

俺だってー...俺だって美奈ちゃんに出会ったときからずっとー...

美奈ちゃんを思っていたのに!!」


そういった涼太くんの顔は、切なく苦しそうだった。


あぁ、この人があたしの運命の人なのかなって思った。

あたしが恋すべきなのは、拓真ではなく涼太くんなのかもしれない。

気持ちが揺らいでしまう。



「俺じゃダメか?

もう拓真のことで傷ついたりする美奈ちゃんを見たくねぇんだよっ!!」



そう涼太くんは言うと、あたしを力強く抱きしめた。

やっぱり、あたしの運命の人はー...

拓真じゃなくて、涼太くんなのかもしれない。
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