【完】あたしのとなりの不良くん
もういっそのこと、幼稚園からやり直せばいいと思う。
海里の思考は幼稚園児レベルだから、仲良くできるよ、きっと。
あたしは呆れた目で海里のことを、じっと見ていた。
「千尋ちゃん」
背後からいきなり聞こえた声に、あたしはびくりと肩を揺らす。
振り向いてみると、そこにいたのは、お兄さんだった。
「はい?」
「ありがとね」
「何がですか?」
訳が分からず、顔を顰(しか)める