【完】あたしのとなりの不良くん



…………
……




「もう!遅いわよ?」


ほんの少し怒ったお母さんの声が聞こえた。



「ごめん。海里はそこ座って」

「おう!」



あたしの隣の椅子に腰を下ろす海里。


「いただきます」


お父さんの声が聞こえ、あたしも「いただきます」というと、あたしに続いて海里も言った。


「海里くん、いっぱい食べてね」

「はい!」


海里はニコニコで、肉じゃがのホカホカのじゃがいもにかぶりついている。


すっごく幸せそうだ。




< 250 / 376 >

この作品をシェア

pagetop