僕らは妖怪 ~妖怪編~
「ごめん、俺がいないときにこんなことが……」
ちがう。悪いのは進真じゃない。弱いあたしだ。
「………どっか行くか?」
「え?」
「いや、学校早退してどっか行くか?」
進真は多分あたしのこと心配してくれてるのかな?
「明日雪降るかも…」
「あ?」
「いや、なんもない」
なんかどうでもよくなってきた。
「進真、ありがとう」
「は…?え、べ…別に」
進真は少し赤くなって口をパクパクした。ちょっと可愛いな。