刻み続ける時計

2012.7.12.AM1:30


桜良学園屋上



がちゃ…


「あら、待ってたよ。
 希ちゃん」



笑顔で希を迎える唯愛。
希は今にも泣きそうな顔をしている。

希は息をのんだ。

「なんなの?
 こんな夜中に呼び出して。
 まさか学園が開いてるなんて思わなかったけど」


学園は唯愛が開けたのだ。
私立だから守衛さんがいるのは当たり前だ。
その守衛さんを、唯愛は睡眠薬で眠らせていたのだ。



唯愛は知識も豊富だった。






睡眠薬が切れるまで時間がない。
唯愛は急いでいたが、冷静に話をした。


< 26 / 40 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop