短編集~甘い恋~
あいつをみかけたのは、
中庭でだった。

うちの学校には、野良猫が住みついている。
昼休み、その猫が木の上にいたのだ。
俺は女どもに昼飯に誘われたので、仕方なく一緒に食うことに。
王子キャラもめんどくせぇ。

「みてぇ慶!木の上にいつもいる猫がいるぅ」
「キャハハッ!怯えてるよぉ」
「下りられないんじゃないのぉ??」

なにがおもしろいんだか。
こいつらの思考、おかしいんじゃねぇの?

周りにいる奴も、ただ見てるだけ。
誰も猫を助けようとしない。
こいつらなんか、バカみたいに笑うだけ。

くだらねぇ。


そう思ってたときだった。


あいつが現れたのは。


< 181 / 190 >

この作品をシェア

pagetop