ALiCe


「よっ…と」


軽くいなしてから足で思いきり腹を蹴る。


「ぐっ…」

「てめぇ…!」

一人倒れてまた一人。
こっちに来る。

けど私には最早こんな人たち敵ではなかった。



「ケンカふっかけてくるならもっと腕磨いてよねー」


周りに倒れるお兄さんたちを見下ろしながら言う。

けれどもう五人は動くこともなかった。


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