2両めの安藤くん。
「ゔ〜〜
そうなんだけど、そうなんだけど!」
はい、はい と
私をなだめながら頷く咲織。
「曲がはじまる前に星野くんが好きな人とかなんとか言ってたじゃん!?なんか本当に安藤くんがその好きな人を想って曲作ったのかなとか考えたらよけいに辛くなっちゃって.....」
涙でぐちゃぐちゃな顔と同じく、
私の心の中もぐちゃぐちゃになっていた。
安藤くんの曲に共感して切なくて苦しい気持ち。
安藤くんに好きな人がいるという諦めのような絶望感。
それでもわたしはやっぱり安藤くんを好きでいたい。
そしてもしかしたらもしかしたら
万に一つ、億に一つの可能性だけど
安藤くんの好きな人が私だったら...という祈りにも似た希望。