おおかみ男の娘

そんな焦りに襲われていたときだった!!



「ねぇ、桃井さん。部活に興味があるの?」



そう間から入ってきたのは《桐生院 彩》さん。


普段は無口で金髪ポニーテールの

ちょっとしかめっ面な女の子。


でも内心助かった…って思ってしまった。


僕は又イジメられるのが

怖くて椿ちゃんから逃げたんだ。



「えっとね…部活が何か、知りたくて…。」



椿ちゃんは目を輝かせて言った。


すると桐生院さんは



「部活動は自分のしたいことをするの。」



と言った。


なるほど!!確かにそれはある!!


彼女はナイスな答えを導きだした救世主だ(笑)



「そっか…やりたいことをするのね!!」



椿ちゃんは小さく微笑んだ。



でも少し気になることがあったのか、


頭にはてなマークを作って

桐生院さんを見つめていた。



「も…桃井さん?どうしたの?」


「いや、彩ちゃんは何してるのかなって思って…」


「私は…弓道部に入ってるの。」


「弓道!?それって何?」



僕はそんな2人の間に割り込んだ。


「…行ってみようか。椿ちゃん。」


「えっ…嬉龍くん?」


「放課後、桐生院さんが弓道してるとこ見に行こう?」


「うんっ!!」



嬉しそうに椿ちゃんは笑った。
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