恋……スル?-小沢 圭治編-
く、悔しい……!!

けど、本当のことだからやっぱり言い返せない…。


ぷーっと頬を膨らませていると、専務は私から目を逸らしてこう言った。



「それに、あぁいう所へはむやみに女を連れて行きたくないんだよ。お前はここで十分だろ」


「──っ…」



それは…専務にとって私はそれまでの存在だと言いたいんだろうか。


確かに私はただの部下だし、家では「アジです」Tシャツ着てるような安っぽい女だけど…!



だけど……

何でこんなに、胸が痛くなるの?


何でこんな些細な一言で傷付いてる自分がいるの……



その原因がわからないほど、私はバカじゃない。



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