恋……スル?-小沢 圭治編-
「お前の家まで送ってやる。早く乗れ」



そして開けられる助手席のドア。


うわ…ここに乗るのも初めてだ。

仕事中に何回か乗せてもらったことはあったけど、いつも後部席だったから。



些細なことだけれど、思わず口元が緩む。

落ち込んでいた気持ちが少しだけ浮上した。




でも、いつもと違う状況にありえないほど緊張する。

こんなに近くて静かな車の中じゃ、私の心臓の音まで聞こえてしまいそう。


とにかくそんな沈黙を破りたくて、私は必死に話題を探す。



「あの…えっと…ラーメン、すごく美味しかったですね!」



それで出た話題がコレかい!
こんなんじゃ話続かないでしょーに!!


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