恋……スル?-小沢 圭治編-

Chapter7‐ホーリーナイト‐



「いいなぁ…カップル…」



街を歩く恋人達をショップの中から眺めながら、私はため息をついていた。

専務と食事に行ってから一週間、もうずっとこんな感じだ。


専務はというと…

何事もなかったように接してはくるものの、笑いかけもしなければ怒りもしない、なんだかよそよそしい感じだ。



こんなことならあんなこと言わなければよかった…

って後悔してももう遅いけど。


そんないつにも増して浮かないクリスマスの日に。



「こんにちは」



私の気持ちとは打って変わって明るい澄んだ声が響く。

この声の主も、もうすっかりこの店の顔なじみになっている。


< 66 / 120 >

この作品をシェア

pagetop