空ノ向コウ


そしてある日、
私と姉が家で留守番をしていると、仕事を終えた父から電話がきた。




『今日病院泊まってもいいかな?』

「いいよ!お姉ちゃんもいるから寂しくないし!」

『なら良かった。なんか急に一緒にいたくなってね。』

「そっかそっか、こっちは大丈夫だから気にしないで。」

『うん、戸締りはするんだよ。明日帰る時電話するから』

「分かった、じゃあね!」 ブチッ



今思えば、父が急に病院に泊まりに行くと言ったのは、
虫の知らせか何かだったのかも知れない・・・。

< 32 / 47 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop