空ノ向コウ


さよならも言えてない、大好きだって言えてない、
ごめんねもありがとうも何も、キチンと伝えてない。


母がいなければ何も出来なかった。
いつも迷惑ばかりかけていた。



夜中にいきなり起こしたり、
仕事邪魔したり、
すぐ泣いたり、
あげて言ったらキリがない。



こんな私だけど母の為になれていたのだろうか。
本当にこんな娘でよかったのだろうか。


そう考えると涙が止まらなかった。


やっぱり弱いまま、なんせまだ2年生になったばかり。
母を失うには少し早すぎた気がした。
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