キラリ
私は輝姫のお母さんの歩調に合わせて、自転車を押して歩く事にした。



「あの……輝姫、どうしてますか?

秋頃から、午前中の授業休んだりしてたから、心配してたんです」



一瞬、輝姫のお母さんはハッとしたように表情をこわばらせた。



「……千明ちゃんは、中学のときから輝姫と仲良くしてくれてるから、特別に教えるね」



私はそこで、輝姫がある難病にかかってしまい、治る見込みが無い事

その為に学校を辞めていた事

現在は自宅療養中である事を聞かされた。
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