キラリ
輝姫が再び口を開いたのは、学校のすぐ前まで来たときである。


「あぁ。そういえば
私の友達にもピアノ習ってる子いたなぁ。

かなり上手いよ」


「へぇ。そうなの」


「その、何だっけ?

ショパン、とかも得意みたいだし、割と大きいコンクールで優勝した事もあるって。


家にグランドピアノがあって、指も長くてすごい綺麗な手してて。

あと絶対音感もあるみたい。

すごいよね」


「うん。まぁ……」
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