放送部からお伝えします

ハッ



目を開けると真っ暗だった。


そっか寝てたんだ……。


気がついたらベットの上。

体中汗でびしょぬれ。


「のど渇いた……」


しゃべったら余計のど渇くって知ってるけど、誰もいない部屋で静かに寝るのは寂しい。


「水……」


1階の台所まで行きたいけど、メガネは机の上だし、いつもはついてる豆電球。


消し忘れたのか……余計に真っ暗で。


綺麗なはずの月明かりも、ちゃんと光れって怒鳴りたくなる。


結局水は飲まず、文句を浮かべながらただ目を閉じて、朝が来るのを待っていた。






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