放送部からお伝えします
「最近、仲いいのね」


放課後の部活中、まるで顧問のように居座っている川岸さんが言った。


「どこがですか!?」


「私には随分、楽しそうに見えるけど?」


怒りを込めて思いっきり否定した。

上から目線で言われてる気がするのも気にくわない。



「何の用ですか?」


草太が面倒くさそうに聞く。

机にあごを乗っけて、イスをこれでもかというほど離している。

いつ転んでもおかしくない。




「事件のことに決まってるでしょ」


この言葉を聞いたとたん、かなめは眉をひそめた。


「前話したとおり、ただの事故だ」


川岸さんはその言葉を聞くと、茶色い手帳を広げボールペンを持った。


「でも、あきらかに不自然だわ。工事中でもない歩道橋から、何故鉄筋が落ちるの?」



「それに怪しい人達を見たって証言もあるし……」



川岸さんは手帳とあたし達を交互に見ながら言う。







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