言いなりデイズ
ボソッ「帰りませんよ…。」
「聞こえないんだけど。」
ムカッ‼
あたしはツカツカと歩いて、愁の前に来た。
もう君付けなんてしないんだから‼‼
そして、耳元で大きな声で言った。
「帰りませんっ!!!」
「うるせぇな。いちいち大きな声出すなよ。」
ふんだっ‼
ざまぁみろ‼‼
「ったく。ホント色気ねぇ。」
「うるさい‼」
「つか、さっさと荷物入れろ。」
そう言って、顎で部屋を促す愁。
絶対に入らないと決めたのに…。
あたしの誓いは脆く崩れ去った。
あたしはイライラしながら、重い荷物を持ち直し部屋に入った。