お腹が空きました。


「俺は今まで週1程度しか作れなかったもんが好きな時に思う存分作れるようになる。お前は俺のケーキを死ぬほどタダで食える。よし、決まりだな。…ただし、俺がこんなんしてるって誰にも言うんじゃねぇぞ。」


くわっっと怖い顔をした杉崎にひぃっとビビりながらも、こんな美味しいケーキが食べ放題かぁヘヘヘと紗耶はだらしない顔をした。


「…あれ?でもなんで普段おやつ禁止なんですか?」


「…お前、もしもだが、最高週3とかでホール食って、今の体系維持できる自信あるか?せめて現状維持ぐらいの根性みせろよ。」

ため息をつく杉崎を見ながら、紗耶はなるほど、と口を丸くした。


痩せる為のダイエットではなく、現状維持のダイエットか。

ふむ、なるほどなるほど。


「いいか、他言無用だからな。守れよ約束。」

「はーい。」







…こうして、紗耶と杉崎の妙な関係がスタートしたのであった。



















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