恋……スル?-菅野 聡 編-
結局、急遽入ったこの依頼のおかげで、私の仕事は4件になってしまった。


専務とオフィスに戻ってからは特に大沢さんの需要に悩み、いつも静かなオフィス内に時折私の唸り声が響いたりした…。




「ぅう~…む」


「……………………」






「む むふ~ぅ」


「……………………」






「ふむむ…」



「えぇい、やかましい!!
静かに悩め!梅津!!」



「ひゃあ」



あまりに眉間に皺を寄せながら悩む私に、とうとう鬼専務が怒鳴りだした。



「難しく考えるな!
イメージはインスピレーションだ!」



そんな事言ったって、あの大沢さんの恋人になるインスピレーションとかわかんないんだもの!

何かいつも女の子に囲まれてキャーキャー騒がれてさ。

多分私が恋人になろうと思っても、あの女の子たちの1人ってくらいにしか思われないわ。


…あぁ、だから顔なんて覚えてくれてもないんだぁ。


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