恋……スル?-菅野 聡 編-
「おはよー、朝陽くん」



カラン カランと小気味好い音を響かせながら、今朝も行きつけのカフェの扉を開けた。



「あ、おはよう。
いらっしゃい、心晴ちゃん」



そしてすぐに出迎えて見せてくれた朝陽くんの笑顔に、ぽわんとする。


はぁ…
朝から癒されるわぁ。



「今日は、モーニングのセットでお願いね」



「うん、了解だよ」



ニコニコ癒し系スマイルを返してくれた朝陽くんは、そう言って店の奥にと消えた。



「さて…」



今日もまばらにお客さんの来ている店内。

だけど私は、カウンター席の椅子とは反対の窓の方へと近寄った。



「………………………」



昨日は、聡が向こうの通りを歩いてたのを見つけたんだよね。


だけど、すぐに追いかけたのに結局見失っちゃって…。

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