イケメン男子に囲まれて~モテ期がきた!?
しかもこのまま着いてこられると、かなり困る。


図書館に行くまでに、翔くんを撒かないと……。



「ねぇ、翔くん。あたし、帰りに寄るとこがあるから」


「え! 俺も行く」


いやいやいや……。


「ん……とね。女子トイレなんだけど……それでも来る?」


そこで怯むと思ったのが、間違いだった。


「いーよ。俺は気にしない」


ハイッ!?


「気遣ってよ……」


シュンとして言うと、さすがにやり過ぎたって気付いたみたいで、


翔くんはあたしに謝ると、慌てて先に帰っていった。



……はぁ、これでなんとかひとりになれた。



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