イケメン男子に囲まれて~モテ期がきた!?
右に大きく揺れたとき、右に立っている男の子はあたしの方を見ていなくて、フッと体を前にズラした。



うわぁっ!!



男の子にもたれようと思っていたあたしの体は、そのまま男の子の背中側に投げだされた。




慌ててなにかを掴もうとしたら、背中をグッと誰かに支えられる。




「あっ……ありがとうございます! 助かりまし……ひゃっ!!」



狭い中で振りむけば、そこには、あたしを鬱陶しそうに見下ろす、藤くんの姿が……。










なんで、ココに藤くんがっ!?



あわあわと口パクするあたしを見て、藤くんがあたしの頭を軽く小突いた。




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