イケメン男子に囲まれて~モテ期がきた!?
「やっぱ、お前用ナシ。コイツ、俺が好きなんだって」



「キャアアーッ!!」



自信満々に言う藤くんを見て、あたしは卒倒しそうになった。



かなり大きな声で叫んだから、周りにいた生徒たちも何事かと少しずつ人が集まってくる。



「は? バカじゃねーの、んなわけねぇじゃん。なぁ、葉月」



翔くんはそう言うけど……あたしは藤くんが好き。



だけどこの場ですぐに、「そうなの」っていう勇気が出ないよ。








藤くんはあたしが藤くんを好きだってわかって、どう思ってる?



ニヤニヤとはいえ笑みを浮かべてるし、こうやって見た感じだと、イヤがられてるようには見えないけど……。





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