イケメン男子に囲まれて~モテ期がきた!?
わぁっ、翔くんだ!!



校門の近くであたしを見つけた翔くんが、自転車のペダルを漕ぐスピードを上げて、全速力でこっちに近づいてくる。



「葉月~! 今日クリスマスイブだから、一緒に遊びに行こーぜ?」



「行かないってば。あたしは藤くんと……」



「優しい人がいいって言ってたくせに~」



凛はニヤニヤしながら、あたしの体を翔くんの方へ押した。



「わぁっ!」



そのはずみで、翔くんの自転車に激突しそうになったんだけど、藤くんがあたしの制服の襟もとをグイッと引っ張ってくれた。








「お前なー……余計なことすんなよ」



藤くんが、思いっきり凛のことをニラんでる。



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