イケメン男子に囲まれて~モテ期がきた!?
「え……でも、あたし、藤くんが好きだから……」



「言ってくれるな~。今の藤が聞いたら喜ぶだろーね。全然聞いてないけど」



そう言ってタクトくんは藤くんの方を見て笑ってる。



「さっきも言ったんだけどね。いつもあたしばっかりだよ……」



「そーなんだ? 俺ならいつも葉月ちゃんに、好きって言ってあげる。やっぱり俺にする?」



笑みを浮かべたタクトくんが、あたしの両肩にそっと手を置いた。



一気に距離が縮まり、タクトくんの方からシャンプーの香りなのか香水なのか、風にのってふんわりと爽やかないい香りが漂ってくる。






うわぁ……いい香り。



「周りのことは気にしないで。 俺だけを見てくれるよね?」



えっ!



香りのことを考えてボーっとしてる間に、タクトくんの顔が間近に迫ってくる。


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