【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ弐






 届くはずのない





 でも届けたい。






 そんな言葉を空に向かって






 呟いた。








「あれ、花蓮ちゃん?」






 名前を呼ばれて振り向くと






 龍太さんがいた。






「…もしかして




 泣いてるの?」





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