君の涙にキスを ~燐&蓮編~
一番俺を驚かしたのは

何があっても、必ず彼を守る。

例え、次期当主という地位を失っても構わない。

そう言った言葉だ。


優月は、ずっと次期当主だという重荷を

背負っていた。

それも、ヴァンパイア界の王という重責。

純血種。しかも始祖直系に生まれたが故の逃れられない責務。

優月もそれを幼い頃から、承知していた。


なのに、今は1人の男。しかも人間の為に

自分の人生を変えようとしている。

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