君の涙にキスを ~燐&蓮編~
夜勤もすすんでやったり、後輩の相談とかも嫌な顔ひとつせず

聞いてくれる、頼りになる先輩看護師さん。


だったら何故あの時、1人屋上で泣いてたんだろうか?


不思議に思いながらも、今日も病院に来た。

あ、いたいた。

「麻子さ~ん。」

「あ、燐君。今日も来てくれたんだ。」

振り向いて、俺を見つけるとニコッと微笑む麻子さん。

何度か、ココに来るようになって

麻子さん、燐君とお互い呼ぶ様になっていた。


「今日ね、美味しいケーキ屋さんがあるって聞いて、皆に買ってきたんだ。」

買ってきたケーキの入った袋を、カウンターに乗せる。

「うわぁ。ありがとう、月護君。」

「やっさし~、ありがとう。」

その場にいた看護師さんが、お礼を言いつつケーキに集まる中

麻子さんだけが、俺の方に近づいてくる。

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