君の涙にキスを ~燐&蓮編~
Ⅸ.幸せは月光と共に
ヴァンパイア界を後にした、蓮と優は

すぐに部屋に戻った。

俺はというと、直ぐにでも麻子に逢いたくて

麻子のマンションに向かった。


病院のシフトでは、確か夜勤じゃ無かったはず。

家に帰ってるといいなぁなんて思いながら。


でも、もう夜中の零時を回っている。

寝ているかな?


コンコン・・・

窓を軽く叩いてみる。

部屋の中は真っ暗でカーテンが閉められている。

「だれ?」

麻子の声がした。

「俺。燐だよ、開けて。」

そう言うと、驚いたように一気にカーテンを開け

窓の外にいる俺を見た。

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