天神学園高等部の奇怪な面々35
城山 小夜と謎の怪文書
「今度の休み、どこか行こうよ!」

天神学園、昼休みの学食。

誰かがそんな事を言ったものだから、食堂は俄然賑やかになる。

「じゃあ私の住んでる鬼神島なんてどうです?海の幸が美味しい、いい所ですよ?」

ニコニコしながら言ったのは、天神学園高等部地理教師・帳(とばり)。

襟足が長めの黒髪に袴姿の純和風な男性。

腰には長刀『剛神正(ごうかみまさ)』を帯びている。

「おぉ、いいね!南の島!」

食いついたのは1年のレッド。

「いいでしょう?タライで6時間ほど漕げば「却下!」

提案は速攻破棄されました。

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