抱きしめたその後は・・・【おまけ完】
・・・

勢いよく、ドアを開ける。

・・・

突然現れた私に、

拓哉は目を丸くした。

・・・

「どうした、楓?

今日は日曜だろ?

お母さんと

約束があるんじゃなかったのか?」

・・・

拓哉の問いかけに、

私は答えなかった。

・・・

無言のまま拓哉の前に行き、

椅子に座る拓哉を見下ろした。

・・・

「…楓?」

「拓哉」

「・・ん?」

・・・

私は下唇をかみしめて、

拓哉の顔をグッと抱きしめた。

・・・

当然、

訳が分からない拓哉。
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