跪いて、Kiss -episode 0-
◆登場!!4人目の男の子
「おせーぞ、伊都(イト)」



「俺はテメェみてーに暇じゃねーんだよ!ったく、俺は忙しいんだっつーの!」



「いっくん。お疲れー!」



「おうっ!真生!相変わらずモテてんなー!」



「伊都、ドリンクは?」



「無理。待てねぇ」



「だろうな」



2時間半も遅刻してるってのに悪びれる風もなくズカズカと室内に入ってきたイケメンこと、伊都という男の子。



グルリと室内を一瞥し空いている席…さっきまであたしのいた場所にドカッと腰を下ろした彼は、冬馬くんの飲みかけのアイスコーヒーを奪い取ると、それをゴクゴクと一気に飲み干した。

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