Diva~見失った瞬間から~
《カチッ…カチッ…》
静かな保健室内に、時計の秒針が動く
規則的な音だけが響く。
時鶴に無理矢理話を丸め込まれてから
一体どれくらい経っただろうか。
自分の体内時計では
結構経ったと思うけど、
相変わらず私の体調は
最悪なままだった。
つか、
さっきよりも悪化してる気がする。
「……あ。」
静かな保健室に、時鶴の声が響いた。
「奏乃、あたしちょっと行ってくるね!」
え、どこに。
《ガラッ》
ねぇ時鶴、どこに行ったの??