Diva~見失った瞬間から~

「え、良いよ別に。時鶴のハンカチに

血ぃ付いちゃうじゃん。」

この状況でなに言ってんの!?


「傷とか残ったらどうするの!?

天瀬君のお嫁さんになれないよ!?」


「お嫁…って(汗)。」


「良いからあてる!」


「痛っ。」

あたしはハンカチを

ギュッと奏乃の頬っぺたに押し付けた。


「早く保健室!」


「わわゎ…時鶴、待って。眼鏡がない。」


「コンタクト持ってるでしょ!

あたしが教室まで行って取ってくるから

眼鏡は後!」


「えぇっ。」

奏乃の頬っぺたが腫れたらどうするの!


奏乃は、あたしとかが怪我すると

大袈裟なくらい手際よく

手当てしてくれるのに、自分が

怪我したりしてもそのまま放置だ。


自分に対して無関心もいいとこ。


「ホラ、保健室行くよ!!」


「眼鏡ー…。」

あたしは奏乃を

無理矢理保健室に連れてった。


今日、改めて思ったこと。

奏乃を怒らせちゃいけない。




           ♯豹変♯

            番外章 end
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