愛しい恋



「今日やっと笑ったな。」


「…へ?」


「帰りからずっと不機嫌な顔だったから。」



冷蔵庫から麦茶を出し、近くにあったコップに注ぎ、一気に流し込む優雅。



…誰のせいで不機嫌になってるのかも知らないくせに。


私は再び包丁を持ち、にんじんを切り始めた。



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