愛しい恋



さりげなく隣を歩く優雅の顔色を伺っても、何も聞こえていなさそうな感じ。


優雅は分かってない。

私がどれだけ悲しい思いをしているか。

私がどれだけ気持ちを我慢しているか。


私がどれだけ、大好きか。



「愛梨!」


下駄箱に向かっていると、一人の男子が私に気づき、手を振ってきた。


「龍二!おはよう!」


私はその人物に駆け寄った。



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