【完】俺以外のヤツを好きになるの禁止。





………でも…私は西内君を守らなきゃいけない……



「私……無理なんてしてない……」



私は震えた声でバレバレの嘘をつく。
妃奈ちゃんに心配かけられないもん……。



「私は………西内君なんて好きじゃ…ない」



そう言った途端に、涙が溢れそうになった。



「私は…もう……これでいい、の」



それからいきなり視界が暗くなり、私の意識は飛んでいった。



『未愛!?』



遠くの方で妃奈ちゃんの声がした。
< 206 / 369 >

この作品をシェア

pagetop