魔物☆に恋して
ただの代表の割りに、扱いは手荒だったけど。

あたしにしたって、手厚かったわけじゃないし。

きっとあんな感じがここの流儀なんだろう。

ペタペタペタ・・・

自分の足音が響く。

ん・・・

何か、違和感。

ふと、踏み出した足を、一瞬廊下につけるのを止めた。

微かな音が、驚くように止まる。

あたしは普通に歩き出す。

誰かわからないけど、

この行進はあたしとカメレオンだけのものじゃないらしい。

「だっ、誰だ!?」

カメレオンは叫んだ。

その瞬間、あたし達の前に、ヒト影が現われた。
< 166 / 243 >

この作品をシェア

pagetop