魔物☆に恋して
「どうぞ。ここはお客さん用の家だから、遠慮なく使って」

「使うって・・・」

「しばらくいて欲しいんだ。ここを、守って欲しい」

「って、そんなこといわれてもあたしは何にも出来ないと思うけど」

「・・・出来るんだよ。とにかく、そのときまで、しばらくここにいて」

「あたしは開けられた家の中を、覗いた。

外から見る印象よりは、かなり広い。

壁は石だけど、床は板張りで、寒々しいことはない。

釜戸と兼用の暖炉があって、ベットがあって、テーブル椅子、ソファーがある。

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