私の恋の相手は幽霊くん。


そんな、2人を見てると、
愁がクスッととなりで笑った。


「凛子が楽しそうでよかった」


「そうだな」


「最近、ずっと1人だったから
精神的にも大変だったと思うし」


そう言って俺の顔を見た。


「結愛のこと、泣かせないでやって」


「あぁ」


「いつも笑ってるけど、
なんだかんだで物事深く考えちゃうから」


さすが、元隣人だな。


そう、思って頷いた。


悲しい思いはさせない。絶対に。


どんどん、幸せにしていく。


そうこの日に誓ったのに。


俺は、ゆあを傷つけた。


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