先生に会いたい
「私、あれからずっと先生が忘れられなかった。ずっと。今でも先生への気持ち変わってないよ。今でも大好き……」
気持ちが通じ合うって、こんなにも心がポカポカするものなんだね。
失恋ばかりの私にとって、はじめて知った気持ち。
幸せすぎて、体がふわ~ってなる。
「俺も好きだよ。そろそろ、お前を1人の女として見ていい?」
先生ってば…。
口説き方もかっこいいんだから。
「それって…?」
涙目で先生を見る。
先生もともと照れ屋なのに…。
ちょっと照れ笑い。
「付き合って」
何度夢見ただろう。
先生を見ては奥さんと子供の影ばかりを感じていたのに…。
夢なら覚めないで…。
「よろしくね、先生!」
「お~。俺、彼氏になってもやっぱ先生?」
「え!?あ、そっか!大翔の方がいい?」
「いや…。やっぱいい。何か照れる!」
そう言って、片手で顔を隠す先生。
かわいい!!
今日から私は、先生の彼女。
今日が私と先生のはじまり。
大好きだよ、先生。
先生が負った傷、私が癒せるように頑張るよ。
幸せがいつまでも続きますように…。