先生に会いたい

早起きが苦手な私。

先生のキスで、目が覚めた。


「おはよ。すぐ行くから起きろ~!」


準備万端な先生に笑ってしまう。


意味深な笑みを浮かべるお母さんと、相変わらず照れ隠しに新聞を読みふけっている平本さんに見送られ、私と先生は家をあとにした。


満面の笑顔で車のエンジンをかける先生。

すっごく忙しいのに、前日の夜に私の家まで来てくれるくらい、楽しみにしてくれてたんだな…。


サングラスをかける先生に、たまらなくキュンとする。

ミラー越しにしか見れない、先生の顔。


「なに、大人しくなってんだぁ?」


なんて言って、笑いながら私の髪に触れる先生。


ほら、またキュ~ンってなっちゃうよ。



車内にかかる曲は、きっとどの曲も思い出の曲になる。


やっぱり1番は、桜ソングだけど…。


あの曲を聞くと、あの頃の全てがよみがえるんだ。

あの頃の空気とか、雰囲気とか。


ね、先生?


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